ブラック企業を辞めたい人へ|その仕事を辞めるべき理由と辞める方法

  • この会社、ブラック企業だ、間違いない。もうこの仕事辞めたい、、、
  • でもブラックだから辞めるって本当に大丈夫なの?
  • ブラック企業を辞めるには何をしておけばいいの?
  • ブラック企業を辞める時の方法って具体的にどうすればいいの?
と、気になっていませんか?
本記事では、こういった悩みについて解説します。

 

本記事の内容

  • ブラック企業を辞めたい人がその仕事を辞めるべき理由
  • ブラック企業を辞めるには準備が大切
  • ブラック企業を辞める時の具体的方法は4つ

 

こんにちは、taroです。

私はこれまで4回転職してきました。

その中でブラック企業も経験してきましたが、正直危険です、、、慢性的に体調不良でした。

そういった経験も踏まえつつ、今回記事にしました。

 

目次

ブラック企業を辞めたい人がその仕事を辞めるべき理由

ブラック企業を辞めたい人がその仕事を辞めるべき理由について解説します。

 

ブラック企業を辞めたい人がその仕事を辞めるべき理由①:特徴だけでも明らか

ブラック企業を辞めるべき理由としてまず言えることは、特徴を確認するだけでも明らかです。

 

要するに、普通ではありません。

 

何を基準に「ブラック企業」と呼ぶのかについては、意見が分かれるところだと思いますが、ここでは一般的なものを紹介します。

すでに把握している人も、ブラック企業の特徴についておさらいしておきましょう。

  1. 極端な長時間労働・過重労働
  2. 休みが極端に少ない・有休が取れない
  3. 雇用契約がおかしい
  4. 過剰なサービス残業
  5. 残業代が出ない
  6. 給料が低い(最低賃金に満たない等)
  7. 離職率が高い(入れ替わりが激しい)
  8. 社長や上司に逆らえない(トップダウン方式)
  9. 精神論スタイル(募集要項で多用される「やる気」や「情熱」)
  10. ハラスメントの横行(パワハラ・セクハラ・マタハラ等)

どうでしょうか?

上記特徴に複数当てはまる場合は特に注意が必要です。後述するように健康被害等のリスクがあります。

 

ブラック企業を辞めたい人がその仕事を辞めるべき理由②:健康被害というリスク

ブラック企業で働く最大のリスクは「健康被害」です。

 

会社のために自分を壊すなんてことは、どう考えてもあってはいけません。

 

ブラック企業で働く健康被害の中、最も懸念されるのが「うつ病」です。精神的に追い詰められ、疲れ果てる人が多いのです。

うつ病になるということは、今の仕事ができなくなるだけではありません。問題なのは社会復帰に時間を要することです。療養が長引けば転職すらスムーズに行えません。

そうなる前に、辞めるという決断は大切になります。

そのほか、腹痛、頭痛等の症状が頻繁に発生する人もいます。会社によってはトイレにすらまともに行かせてもらえず膀胱炎になる人も、、、

また、風邪でも休めないからと無理をして、肺炎になる人もいます。肺炎は最悪死に至るケースもあるので、注意が必要です。

 

ブラック企業を辞めたい人がその仕事を辞めるべき理由③:お金・時間の消耗

ブラック企業を辞めたい人がその仕事を辞めるべき理由として、意外と見落としがちですが、ホワイト企業の人たちに比べ「お金」と「時間」を消耗しています。

 

なぜなら、ブラック企業で働く人はとにかく「ストレス過多」の状態だからです。

 

プライベートの時間すらないんだから、お金そんなに使ってないよ、、、と感じるかもしれません。

私もブラック企業経験者ですし、当時の従業員を見ていて思うことは、ストレス発散にとにかくお金を使うということでした。

アルコールやたばこは典型だと思います。

感覚としてあるかもですが、疲労困憊の時、寝るなり休めば良いものの「ストレス発散がしたい!」という欲求とか欲望が比較的強くなると思います。

以前私は、夜遅くまで残業して完成させた書類の出来具合について、上司からしこたま怒られたときがありました。

さすがにへこんでしまい、帰宅しようとしていたら、とある友人(←ホワイト企業の人)から下記のようなメッセージが送られてきました。

 

「この前、社員みんなでグアム行ってきた‼」(☝ ՞ਊ ՞)☝ウェーイ

 

マジで心が折れかけました、、、一生忘れません。

その日、ヤケ酒に走りました。

残業という時間を使ってストレスが掛かり、ストレス発散のためにアルコールにお金を使い、その結果健康を害する、、、(´・ω・`)

本来使える時間とお金がちゃんとあるんなら自分も旅行がしたい、、、そんな気持ちだったことを覚えています。

 

ブラック企業を辞めたい人がその仕事を辞めるべき理由④:劣悪な環境で揉まれた人は強い

ブラック企業で働いたという経験は、実のところ今後の武器になります。

 

なぜなら、劣悪な環境で揉まれた人はとにかくその後が強いからです。

 

多くの成功者をイメージしてもらったら分かりやすいと思うんですが、そういった人は、これまでの人生で何かしらどん底ともいえる苦悩を経験している人ばかりです。

バイタリティが高まるんですね。

効果的なモチベーション管理の一つに「心理対比」という概念があります。

「あんな劣悪な環境に耐えるぐらいなら、今の方がマシだ、、、」という心理効果を利用して自分を高めていくのです。

なので、今ブラック企業で苦労しているあなたは、すでにそれを体験しています。

今後どんな会社にいっても、今よりブラックでなければやり抜く力を持っています。

これは、ブラック企業に耐えてきた長短の話ではありません。

「劣悪な環境を体感してきた」という事実が今後活かされます。

 

ブラック企業を辞めたい人がその仕事を辞めるべき理由⑤:現在は人生の無駄遣い中

とはいえ、現在、あなたは人生の無駄遣い中です。

 

上述したように、ブラック企業を経験することは強みにはなりますが、続けて得をすることは何一つありません。

 

ブラック企業で耐えているあなたに同情してくれる人はいても、憧れる人はいません。

誰でもブラック企業より、ホワイト企業の方が良いです。

ブラック企業を実際に辞めた人の中で、解放されたという人はいても、後悔したという人は聞いたことがありません。

時間もお金も、そして健康も搾取されているという現実を見て、動き出しましょう。

 

ブラック企業を辞めたい人へ|ブラック企業を辞めるには準備が大切です

上述したようにブラック企業は辞めるべきです。とはいえ、辞めるためには準備が大切です。

準備不足だと、先が見えず、辞める意思が定まりません。

一緒に確認していきましょう。

 

ブラック企業を辞めるための準備①:残っている「有給休暇」の日数確認

あなたの「有給休暇」がどれくらいの日数残っているか、確認しておきましょう。

 

有給休暇は雇用上当然に与えられた権利です。退職意思を伝えてからの居心地が悪くなる期間でうまく利用しましょう。

 

有給休暇の日数は勤務年数によって異なりますが、①入社後6ヶ月の継続勤務、②労働日8割以上の出勤、という条件を満たせば10日間が支給されることになります。

これまで消化していなかったら、その10日間をまるごと月末(退職日前)に指定して退社することも可能です。

ブラック企業ゆえに、当然の権利である有給休暇をないものとして退社させるケースもあるようなので、そこは自身で把握しておき、うまく使い切りましょう。

 

ブラック企業を辞めるための準備②:「失業保険」の受給条件を確認

「失業保険」の受給条件について確認しておきましょう。

 

雇用保険加入者(ほとんどの人が加入)を対象としているので、使える制度は使うべきです。

 

住民票管轄のハローワークで手続きができます。

ただし、誰でも必ずもらえるというわけではないし、「自己都合退職」の場合は支給開始が退職から3ヶ月後となります(※転職を考えるなら会社に非がある主張の「会社都合退職」は避けた方が無難です)。

失業保険を受給するには、「求職意思・能力、積極的な就職活動、12カ月以上の被保険者期間」等々条件があるため、詳しくはハローワークに問い合わせをしましょう。

ざっくり言えば、「働きたくて活動しているけど決まらない」という人を対象にした制度です。

失業保険を受給できると分かれば、緊急的に辞めても多少心の余裕ができます。

 

ブラック企業を辞めるための準備③:今後の見通しを確認

今後の見通しを確認しておきましょう。具体的には「貯金がいくらあるのか」ですね。

 

有給休暇も失業保険も生活補てんから見れば、雀の涙です…(´・ω・`)

 

上述したように失業保険の受給開始日も間が空きます。

私がブラック企業の営業職を逃げるように退職したとき、貯金をあまりしていませんでした。

失業保険に頼っても生活を考えれば余裕がなく、不安に耐えられず軽率に転職先を決めてしまい、そこでも失敗しています。

なので、今後の見通しを確認して貯金があまりない場合、社長がほぼヤクザとか、会社がいつも帰らせてくれないとか、強烈なブラック企業である場合を除いて、最低限の生活費2、3ヶ月分の貯蓄はした方がいいように感じます。

後述しますが、会社を辞めるにあたってやはり多少の調整が必要になります。即日退職は例外と捉えた方がいいです。そのためにも、在職中に転職先の目途を立てた方が無難です。

 

ブラック企業を辞めたい人へ|ブラック企業を辞める時の具体的方法は4つです

ブラック企業を辞めたい人へ伝えたい、ブラック企業を辞める時の具体的方法を4つ解説します。

 

ブラック企業を辞める方法①:退職意思を伝えるタイミングを把握する

退職意思を伝えるタイミングを把握しておきましょう。

 

会社を辞める権利は誰しもあるのですが、基本的にすぐ辞めれるというわけでもありません。

 

まず、就業規則を確認しておきましょう。

会社を辞めるどれくらい前までに退職意思を伝えなければいけないのか、それが各企業で決められています。

2ヶ月、3ヶ月前までに申し出るよう決められているところもありますが、「1カ月前」としているところが多いです。

円満退職を望む(揉めたくない)なら、就業規則どおりに従った方が無難です。

ただし、これは慣習的な側面があり、法的(民法)には「2週間前」までに退職意思を告げればいいとされています。

とにかく会社に行きたくないなら、上述した「有給休暇」の日数と照らし合わせ、退職意思を伝えるタイミング、その後どれくらい勤務する必要があるのかを把握しておきましょう。

 

ブラック企業を辞める方法②:引き止めに合いにくい退職理由を用意しておく

引き止めに合いにくい退職理由を用意しておきましょう。

 

ブラック企業ゆえに上司から引き止められるというケースは本当に多いです。

 

ぶっちゃけ嘘でもいいです。上司が引き止めにくい退職理由を考えておきましょう。

重要なことは「辞めます」とハッキリ伝え、それを貫くことです。

ブラック企業では従業員に辞められるリスクを重く捉える傾向があります。繁忙期だと特にです。あまりモラルがないところは躊躇なく引き止めてきます。

収入の不安や転職先が決まっていない不安は心を揺さぶります。そういった部分を指摘しての引き止め等はよくある話です。

退職を断念した結果、健康を害しても会社は責任を取りません。

なので、あなた自身が「必ず辞め切る」という強い意志を持っておかなければいけないのです。

そのためにも、先の不安はできるだけクリアにしておきましょう。

 

ブラック企業を辞める方法③:引継ぎ面を整理しておく

退職にあたり、どれくらい引継ぎが必要かを整理しておきましょう。

 

引継ぎが整わないばかりに、退職日までこき使われる可能性もあります。

 

事務引継ぎがしやすいように資料を作っておくのも手です。

また、自宅にある企業情報の関連資料は全て会社に戻しましょう。横領等のトラブルに発展する場合があります。

そのほか、会社の物品も返却の必要があるので、できるだけ退職手続きをスムーズにする準備をしておきましょう。

 

ブラック企業を辞める方法④:「退職代行サービス」を知っておく

「退職代行」というサービスがあることを知っておきましょう。

 

上述してきた辞める準備を整えれば、あとはあなたのタイミングで退職意思を伝えるだけです。

しかし、その後も多少働くことになると思います。

 

俗にいう「バックレ」るのは、懲戒解雇・損害賠償のリスクがあるのでおすすめできません。

退職意思を伝えても退職届を受け取ってくれない場合、「内容証明郵便」で会社に送るといったやり方もあります。

しかし、返却物の確認等々で会社とのやりとりは数回発生します。

その頃には精神的負担が大きいと思います。

なので、スムーズに退職できない、または本当に精神的に辛くて会社とやりとりをしたくない、そんなときは退職代行サービスを利用しましょう。

料金は3~5万円のところが多く、退職に必要な手続きはやってくれます。

利用価値が高いと評判のサービスです。

 

さいごに:ブラック企業を辞めたい人の心構え

さいごに、ブラック企業を辞めたい人にとって大切なことをおさらいしましょう。

 

ブラック企業は働くのも大変ですが、辞めるのも大変です…(´・ω・`)

 

ブラック企業を辞める時、最も大切なのは「必ず辞める」という強い意志です。

「お金も時間も健康もこれ以上搾取されてたまるか!」という強い意志です。

それを持っておかないと、上司の引き止め等には勝てません。

そのためにも先の不安をクリアにする必要があります。そして次こそはホワイト企業に就いてほしいです。

そういった意味でも、きついですが在職中の転職活動が大切なんです。

先の見込みがある程度定まっていれば、心は揺さぶられません。

納得いく転職先が決まっていれば、今のブラック企業に残ろうという気持ちにすらなりません。

なので、頑張ってほしいとおもいます。

 

ーーー【追記】ーーー

筆者はパワハラ被害で長く苦しみ、当時のことを記事にしています。

もし興味があれば、ご覧ください。

≫パワハラ被害者のその後【辛い経験だったけど幸せをくれました】