パワハラでトラウマが消えない人へ|経験上効果ありの対策3ステップ

「パワハラを受けたトラウマがどうしても消えない。」

こんな悩みを抱えていませんか?

パワハラを受けたことでトラウマが発生してしまうと、そう簡単に消えることはありません。

私(筆者)も過去にパワハラを受けて、他人では理解できないような悩みを抱え、苦しみました。

眠れない、胸が締め付けられる、呼吸がしづらい、相手(加害者)が浮かんでくる度に吐き気をもよおす、、、

「自分に悪いところがあったのか?何であんなことをするんだ!?」と、自分を責めたり、相手を憎んだり、、、

他にも色んな気持ちが混ざって、自分で感情をコントロールすることがとても難しく、対処のしようがありませんでした。

そんな私でも、病院での指導等もあり、トラウマとの向き合い方を学び、軽減することはできました。

この記事を読みにきていただいた方は、パワハラによるトラウマが消えずに悩まれていることと思います。

結論から言いますと、おそらくトラウマを完全に消し去ることは難しいと思います。

トラウマともなる出来事は、ふとした時に何かしらの形で浮かんできます。

しかしながら、当時の状況等が浮かんできた時、辛い気持ちを軽くすることはできます

本記事は、パワハラによるトラウマの辛さを「できる限り早く、できる限り小さく」するため、過去の自分とおさらいをしながら記事にしました。

 

パワハラでトラウマが消えないときにやること

この対策は、実際に私が行って効果があったものをベースにしています。

下記の3ステップ。

  • ステップ①:自分は何も悪くないと頭で理解する
  • ステップ②:トラウマによる感情を吐き出す
  • ステップ③:トラウマは完全に消えないので、期間・距離・趣味を利用する

上記を行うことで、トラウマによる辛い気持ちを減らすことができるというものです。

それでは、詳しく見ていきましょう。

ステップ①:パワハラの被害者は何も悪くないと理解すること

まずは、ステップ①の部分です。

パワハラを受けてしまうと、「自分に何か悪いところがあったのかもしれない」と自己否定の感情が生まれてしまいがちです。

そして、過去の苦い記憶が蘇えってくる度に逃げ場もなく、辛くなってしまいます。

そういった自己否定の感情を和らげるため、「あなたは何も悪くない」、まずはこれを頭の中だけでも理解しておく必要があります。

具体的には、下記3つを頭で理解しましょう。

  • パワハラとは絶対にやってはいけないこと
  • パワハラを受けた理由なんて考えなくていい
  • パワハラをした相手のことを深く考えなくていい

パワハラとは絶対にやってはいけないこと

今の時代、「パワハラは絶対にやってはいけないこと」という認識が社会に広がっています。

被害者はもちろん、会社や他の従業員に与える悪影響は、とても大きいのです。

ですから、今は多くの企業がパワハラ防止に向けて取り組んでいます。

法的責任で考えると、パワハラ加害者は損害賠償責任を負う立場です。

パワハラをした者が「加害者」、パワハラを受けた者が「被害者」として、はっきり分かれます。

つまり、「加害者が悪い」「被害者は悪くない」とはっきりしています。

パワハラを受けた理由なんて考えなくていい

パワハラ被害者のあなたは何も悪くありません。

なので、パワハラを受けた理由なんて考える必要もありません。

パワハラが行われた理由として、あなたに何かしらの原因があったとしてもです。

絶対にやってはいけないとされているパワハラなんですから、やっていい理由なんてどこにもありません。

もし加害者なりの理由があったとしても、それは自分にとって都合のいい解釈です。やっていることはただのストレス発散。いじめ・嫌がらせにより満足しているだけです。

正直なところ、パワハラとは加害者の認識不足で済まされてはいけないほど、悪質な行為だと感じます。

パワハラをした相手のことを深く考えなくていい

相手に対する怒りや憎しみがあると、

  •  加害者は当時のことを忘れても、被害者は忘れることができないから辛い
  •  加害者がのうのうと暮らしていると考えたら許せない

など思うこともあります。

たしかにそのとおりですが、加害者の環境として、家族のために毎日働いている、目に見えないところで苦労や努力をしている、他にとってはいい人である、自分にとってもいい面はあった、などの事実もありえます。

加害者のことを深く考えたとしても、あなたが相手に囚われることとなり、それだけ無駄な時間を消費してしまいます。

加害者があなたにした行為は、パワハラです。

あなたにとっては「おかしな人」だったとして、それ以上考えるべきではありません。おそらく相手を理解することは困難です。

なので、相手のことを深く考えるのはやめましょう。

もしあなたの攻撃性が強くなってしまえば、相手がやってきた行為と近いこと(嫌がらせ)をしてしまう可能性だってあります。

相手に近づくなんて、あまりにも嫌ですよね、、、

あまりにも相手が憎く、行動を起こすとしたら、

  •  「パワハラ被害を相談する」といった形で、地位や信用失墜によって痛みを理解してもらう
  •  「訴訟」といった形で、あなたが受けた辛い感情をお金に変換する

といった方法が現実的です。

これらは被害者にとって当然に認められる範囲であり、何の問題もありません。

そして、報告するにせよ訴訟するにせよ、必要な情報を提示したら、それ以上深く考える必要もありません。

パワハラ行為が妥当かどうかは、第三者(会社・弁護士等の専門機関)に任せましょう。

理由は上記(相手のために使う時間が無駄)のとおりです。

 

ステップ②:トラウマによる感情は吐き出すこと

ここはステップ②の部分です。

「自分は何も悪くない」と頭で理解しても、まだ心はついてきてくれません。(そう考えると、トラウマの影響って本当に被害が大きいです、、、)

そこで、トラウマにより起こった不安・不満・怒り・苦痛等を吐き出して、徐々に気持ちのやわらぎを沁み込ませます。

「何で自分がパワハラを受けなくちゃならないんだ!」とか「当時追いつめられた状況であれば、自分には対処しようもなかった。どうしようもなかったんだ。」など、つまり、罪悪感を感じる必要なんてないことを、徐々に腹落ちさせる感じです。

やり方は、下記2つ。

  • 相談して吐き出す
  • 自分で吐き出す

相談して吐き出す

話を肯定的に受け止めてくれる人がいれば、相談相手は誰でもいいと思います。

ただし、あなたの感情を吐き出すことになります。

少しでも否定的な返答の可能性がある場合、その人に相談することで逆に精神的負担がかかってしまいます。

知人や職場の人に相談しづらいなら、「各都道府県の総合労働相談コーナー」や「みんなの人権110番」といった専門機関を利用することもオススメです。

窓口の案内については、下記にリンクを貼りますので、参考にしてください。

参考:相談窓口のご案内(あかるい職場応援団)

自分で吐き出す

吐き出し方に決まりはありませんが、私が効果的と感じたやり方を紹介します。

それは、「その時の感情をノートに書きまくる」というものです。

私は、パワハラを受けて、過労・軽度のうつ病と診断されました。

うつ病が発症して1週間ほど経ったとき、トラウマは突然発生しました。

言葉では表現できないほど、強烈なトラウマだったと思います。

不眠状態が悪化し、他のことをやっていても、5~15分くらいの周期で加害者の姿、行動が脳裏に浮かんでしまう。

そして、相手を憎む感情に囚われ、加害者が浮かんでくる度に、息がしずらく吐き気をもよおす状況でした。

そのような状態が続いたある日、病院の勧めもあり、怒りの感情をノートに書きまることにしました。

おかしいくらいに書きまくりました。

たしかに吐き出せた感覚が少しありました。

トラウマが起きたときはとにかく書きました。

正直、人に見せることができないほど、加害者のことを悪く書きました。

それ以外に感じたこともそのまま書きました。

自分だけのノートなので、何を書いても問題なしです(`・ω・´)ゞ

私は当時不眠症にも悩まされていました。

寝る前に必ず書くようにすると、不眠改善にかなりの効果がありました。

辛い感情は徐々に軽くなっていきました。

しばらくしてノートを読み返すと、過去の自分を客観視できて、気持ちは確実に軽くなりました。

効果の程度は人それぞれだと思いますが、個人的にはオススメです。

 

ステップ③:トラウマは完全に消えないので、「期間・距離・趣味」を意識すること

あくまでこれは私の実感であり、残念な話ですが、トラウマを完全に消え去ることはできないように感じます。

人間は恐怖から身を守る生き物ですので、過去にあった恐怖体験を思い出し、警戒をしてしまいます。

恐怖体験が辛ければ辛いほど、記憶はフラッシュバック等により鮮明に蘇ってきます。

それに加えて罪悪感まで持ち合わせていると、気持ちの逃げどころはありません。

そういった理由もあって、トラウマが発生したときに「自分は何も悪くない。今は安全だ。恐れる必要はない。」と思えることがとても大事なのです。

少なくともトラウマによる辛い気持ちは減らすことができます。

期間を置く

期間の経過を利用しましょう。

トラウマの発生初期は恐怖心が高いため、期間の経過が徐々にトラウマによる辛い気持ちを軽くしていきます。

距離を置く

少し期間が経って行動が比較的自由になっても、トラウマを発生させやすい状況には極力近づかないようにしましょう。

これも大事なことです。

私は、パワハラを受けていた職場の最寄り駅に近づいただけで、数日の間、不快感が拭えませんでした、、、

趣味で気持ちを切り替える

当時の職場を連想させることとは全く関係のないことに、気持ちを切り替えましょう。

趣味を持つことはいいことだと思います。

私は、ウオーキングと筋トレを日課にしましたが、変なことを考えないで済むし、スッキリした気分になれるという意味で、効果はありました。

他にも体操をしたり、または外の空気に触れるだけでも、効果があると思います。

ぜひ取り入れてもらいたいと思います。

 

パワハラによるトラウマが長く消えない場合:PTSDの疑いがある

PTSDとは、心的外傷後ストレス障害といわれます。

これは、トラウマが原因でフラッシュバック等が起こり、それによる苦痛が長く(一か月以上)続くことです。

PTSDの疑いがあれば、医師の診察を受けてほしいと思います。

PTSDは心の強い弱いに関係なく誰にでも起こりうる症状とのことです。

これ以上私が伝えることは難しいですが、もしも疑いがあるのであれば、一人で我慢するより専門機関の力を借りてほしいと思っています。

厚生労働省のサイトにて、PTSDの概要等が分かると思います。

下記にリンクを貼りますので、確認したい方はそちらを参考にしてください。

厚生労働省(みんなのメンタルヘルス)

 

まとめ:パワハラによるトラウマを少しずつ消していきましょう。

パワハラとは絶対にやってはいけない行為であり、あなたは何も悪くありません。

  • まずはそう頭で理解すること

しかし、頭で理解することと、心で納得することには時間差があります。

そこで、頭で理解したことを心に沁み込ませるため、

  •  相談して、トラウマによる感情を吐き出す
  •  自分で、トラウマによる感情を吐き出す

といったことを行ってほしいと思います。

そして、トラウマが完全に消えることは難しいとも思います。

  •  期間の経過を利用する
  •  トラウマの原因となるものとは距離を置く
  •  何か趣味をもつ

これらを行い、トラウマによる辛い気持ちを少しずつ減らし消していきましょう。

 

ーーー【追記】ーーー

筆者はパワハラ被害で長く苦しみ、当時のことを記事にしています。

もし興味があれば、ご覧ください。

≫パワハラ被害者のその後【辛い経験だったけど幸せをくれました】

 

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