パワハラを受けているのに異動させてくれない。この先どうすれば?

パワハラの被害を受けているのに異動もできず、我慢し続けるのは非常に辛いものだと思います。

実際のところ、いまだパワハラ対応について消極的な会社は多く存在します。

パワハラ被害の相談を上司にしても、対応のわずらわしさから話を受け止めなかったり、そもそも報復人事をおそれて相談すらできずにいるケースも統計上多数です。

このような状態であなたが会社の生産性を上げるために努力し続けることなんて、当然できません。

異動することになれば人間関係や仕事内容が変わってしまいますが、その分パワハラによる精神的負担が軽くなります。

やはり異動は実現させたいところですので、もしあなたがパワハラ被害の悩みを一人で抱え込んでいる状態なのであれば、下記に示しますが適切な窓口に相談しましょう。

しかし、すでに社内の適切な窓口に相談したものの対応してくれていない場合は解決が難しくなります。

会社の人事に関する権利は強く肯定されているためです。

そんな中でもあなたがパワハラ被害から脱出する方法を考えたいと思います。

 

パワハラの相談をしていない場合

まず、あなたがパワハラ被害で悩んでいる状態であれば、一人で抱え込まずに対応窓口に相談しましょう。

相談先としては、社内・社外ともにありますが、あなたの目的が異動だとすれば、パワハラ加害者の上司、または、社内に相談窓口があれば、どちらかに相談しましょう。

あなたのほかにもパワハラ被害に悩んでいる人がいるのであれば、一緒に相談することもおすすめします。

きちんと対応する会社であれば、パワハラ加害者を異動対象とするでしょうし、あなた自身が同じ部署にいづらい状況であれば対応してくれるはずです。

なお、あなたが受けている被害がパワハラに該当するのか不明確である場合は、厚生労働省がパワハラの定義や類型について示していますので、そちらを参考にしてください。

参考:厚生労働省(職場のパワーハラスメントについて)

 

パワハラの相談をしたが異動させてくれない場合

パワハラの相談をしているのに異動させてくれない場合は、そのまま我慢し続けるのか、それとも行動するのかをあなた自身で判断しなければなりません。

あなたがどのような手段を採るべきか見ていきましょう。

通常の異動希望では基本的に通らない

前提として知ってもらいたいことがあります。

それは、通常の異動希望は通らないものなんだと意識しておくことです。

人事とは、会社の成果を最大化するために行われるものなので、そこに従業員の希望を入れ込む余地としては極めて少なくなります。

そもそも、ポストに空きがないと異動はできません。

もし空きがあったとしても、そのポストには別の従業員に任せることで成果を上げてくれる見込みがあれば、会社側としては当然その人を配属します。

ですので、人事異動が従業員の希望どおりに行われると考えるには、やはり無理があります。

そのような背景があるため、上司にパワハラの相談やそれに伴う異動希望をお願いしたとしても、「〇〇(パワハラ加害者)とやりとりしにくいのは分かるけど、そんな人はどこの会社にもいるよ。うまく対処して。」など、対応の難しさから流されてしまうケースも多々あるわけです。

では、別のアプローチがないのでしょうか?

 

異動希望制度の種類

異動希望が通りにくいことを前提として、まずは社内に異動希望制度が取り入れられているかを確認しましょう。

種類としては以下の3つです。

自己申告制度

自己申告制度とは、従業員に対して職務の希望や成果を申告させる制度です。

つまり、自分の実績を自己評価して人事部に異動希望を届けることになります。

ただし、従業員の自己申告をもとに人事異動等を決定することになるので、過大評価や過小評価のケースもあります。

社内公募制度

会社が増員や新規プロジェクト等を検討する際、そのポストに必要とされる能力や実績をあらかじめ公開応募するものです。

社内FA制度

社内FA制度とは、従業員が自分のキャリアやスキルを売り込み、異動や転籍を可能とする制度です。

ただし、応募者は勤続年数や保有資格等の条件を満たす必要があります。

これらの制度が取り入れられている場合、もしも、あなたにとって実用的であれば利用することで異動できる可能性があります。

パワハラが原因ですでに体調不良となっている場合

異動希望制度は実用的でないし、会社のパワハラ対応にも期待できない、しかも体調不良を感じている・・・。

このような状況であれば、すでにあなたは切羽詰まった状態のまま改善策を見いだせない状態にあると思います。

これに加えてパワハラを日々受け続けることは、心身ともにダメージが大きすぎます。

すでに精神疾患の疑いがあるのであれば、休職を念頭に医師に診断してもらいましょう。

 

さいごに

会社側があなたを異動させていない背景には様々な理由があると思います。

そもそもパワハラ行為が行われていると認めることができない、あなたがその部署にとって外すことのできない存在である、パワハラの対応が難しくやり過ごしたい、など。

しかし、パワハラ被害に悩んでいるのはあなた自身ですから、あなたしか分からないことやあなただけの感じ方(苦痛等)があるはずです。

それらを念頭に置いて、いずれにせよ一人で抱え込まずに相談するなどの行動が必要になってきます。

パワハラ被害にあっている以上、耐え続けるという選択肢は良い結果をもたらしません。

会社自体に対する不信・不満が強いのであれば、転職するという道もあります。

あなたにとって最適な答えが見つかることを願います。

 

ーーー【追記】ーーー

筆者はパワハラ被害で長く苦しみ、当時のことを記事にしています。

もし興味があれば、ご覧ください。

≫パワハラ被害者のその後【辛い経験だったけど幸せをくれました】

 

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