【事例】パワハラの中でも人格否定はきつい…【言葉例とともに紹介】

パワハラの中でも、かなり悪質なのが「人格の否定」です。

暴力や暴言の態様も全くをもっていけないことですが、人格否定は相手の存在価値を否定するので、より心を気付つけます。

人格というものは、その人が生きてきた成長過程そのものです。

人間は誰でも生きる価値がありますし、他人がそれを勝手に否定することはできません。

仕事で人間の価値は図れないのです。

誰でも得手不得手はあります。

仕事の場で人格を引き合いに出し否定すれば、当然相手は心に大きな傷ができ、しまいに病んでしまいます。

ここでは、明らかに人格を否定するもの、ないしは、捉え方によって人格否定になる言葉例を、筆者の経験も踏まえて紹介していきます。

人格否定につながる言葉例

「性格」に関する人格否定

注意する際に相手の性格を理由にすることは、人格否定につながりやすいです。

「君はミスが目立つね。性格が大雑把だもんね。」

→ 性格が大雑把、という部分は余計ですよね。

「君は根暗すぎる。もっと人とコミュニケーションを取れ。」

→ 根暗という言葉自体に偏見が見受けられます。

「君はのろまだから、また納期を守らないんだろうな。」

→ のろまなんて付ける必要がありません。

「そんな趣味をもってるから・・・」

→ 趣味というものは基本的に自由なはずです。このような発言は偏見です。

「そんな性格だったらうまくいかないよ。」

→ まさに、人格を否定しています。

「見た目」に関する人格否定

「君、太っているね。」

→ こういったコンプレックスになりうる言葉を投げかければ、それだけで人格を否定することになります。「背が低い」「ぶさいく」「太っている」「頭が薄い」「毛深い」などの言葉も同様です。

「〇〇は美人だから・・・」

→ 一見すると褒め言葉に感じます。しかし、努力して成果を上げた人がこういった言葉をもらうとどう思うでしょう。「可愛い」なども同様です。

「プライベート」に関する人格否定

プライベートは会社の業務と関係ないので、引き合いに出すこと自体間違っています。

「君は友人がいなさそうだね。今度、休日出勤できないか?」

→ 大変だから休日出勤してほしいと伝えればいいだけです。

「結果も出さずによく早く帰れるな。」

→ 早く帰宅する理由が、病気、子育て、介護等の事情がある人にとってはどんな気持ちになるのか、よく考えるべきです。

「お前の机は散らかってるな。どうせ家も散らかしてるんだろ。」

→ プライベートと結び付けないでほしいです。

「君と結婚する人がいるなんて信じられない。」

→ 本当に許せない発言ですね。受け手の親族全員に謝罪してほしいくらいです。

「少しはオシャレしないと恋人ができないぞ。」

→ 大きなお世話です。

「親」に関する人格否定

「親の顔が見てみたいな。」

→ 見る必要はありません。

「君は片親だからちゃんとした教育を受けてないんだね。」

→ そんな理屈は誰も納得しません。

「育ち」に関する人格否定

「どういう育ち方をすればこうなるんだ。」「〇〇(地名)出身の奴は・・・」「だから田舎育ちは・・・」

→ 育ちと仕事を結び付けて何の意味があるのでしょう。

「学歴」に関する人格否定

「〇〇卒だったら分からないよね。」

→ このように区別してしまうと、「私は学歴というものさしで人を判断します。」と言っているようなものです。

「能力」に関する人格否定

「低能な奴だな。」「君は頭悪いな。」

→ 能力を完全に否定した言葉です。

「君は会社(周りの従業員)に迷惑かけてばかりだな。」

→ 迷惑をかけたいと思って仕事なんかしません。お前は役立たずの給料泥棒だと言っているようなものです。

「〇〇はちゃんとできているのに、何で君はできないのかな。」

→ 人と比べて優劣をつけることは相手の能力を否定します。

「こんなこともできないなんて・・・」「これ常識でしょ。なんで知らないの。」

→ 自分だけの常識で人を見下しています。「役に立たない」「使えない」といった発言も同様です。

「お前が怒っていい立場なのか?」

→ 相手が指導を行う立場であれば、それを自分だけの主観で否定してはいけません。

パワハラによる人格否定の事例:「存在を無視」

筆者が過去に受けた事例としてあげるのが、このパワハラのパターンです。

業務上必要がある場合を除いては、「無視」し続けるというものでした。

これまでの言葉例とは態様を異にしますが、「無視」というのも、存在(人格)を否定するという点において、メンタル上とても影響力があるものでした。

自分だけあいさつの返答が常にないというだけでも、かなり神経質になっていた記憶があります。

ほかにも、発言態様で言えば、存在を否定するものとして、

「もう(会社に)出てこなくていいから」

「もう(会社に)戻ってくる必要ないから」

などはこれに当たります。

 

さいごに:人格否定する上司とは距離をおきましょう

これまで人格否定の言葉例をあげてきましたが、「ダメ」、「無理」、「無駄」、「バカ」といったネガティブな単語は使うべきではありません。

「君は本当にダメだね」

「何をやってもダメだな」

「君をこの業務に参加させるのは無理だから」

「君に何かを教えることは時間の無駄だね」

など、上記の単語を使うだけで、強い人格否定につながります。

上司としては、

  • 部下のミスを注意するなら、ミスした行為だけにスポットを当てること
  • 努力しても直しようがない部分は指摘しないこと

を意識すべきです。

部下としては、人格を否定しているような人とは距離を置きたいところです。

これには危険察知能力も必要ですし、人事の関係上仕方ないこともありますので、もしも人格を否定されて悩んでいるのであれば、周囲への相談が大切です。

一人で抱え込まないようにしてください。

 

ーーー【追記】ーーー

筆者はパワハラ被害で長く苦しみ、当時のことを記事にしています。

もし興味があれば、ご覧ください。

≫パワハラ被害者のその後【辛い経験だったけど幸せをくれました】

 

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