- 「ロジハラ」って言葉を耳にしたけど、どんな意味?
- みんな「ロジハラ」についてどう思ってるの?
このような疑問について解説します。
本記事の内容
- ロジハラとは
- ロジハラの問題点
- ロジハラをする人の特徴
- ロジハラが発生しやすい状況
- ロジハラ・正論に対して「最強」「やめろ」などの声(口コミ)
- ロジハラの対策
今やハラスメントは社会的問題です。
そんな中、「ロジカル・ハラスメント(通称ロジハラ)」という言葉も関心を強め、「正論を振りかざす」ことが嫌がらせ行為だと認識されています。
確かに「正論」って最強ですよね。基本的に言い返しができませんので、、、
正論を振りかざす人は、自分が正しいと思っているので、つい強気になり相手を必要以上に責めてしまいます。精神的に相手を追い込むことは可能です。
加害者にも被害者にもなりたくないところですね。理論に理論で対抗しても消耗しすぎてツラたんです…(´・ω・`)
「正論の何が悪い!」と思うかもですが、重要なことは、正論の突き付けを多くの人が嫌がっているということ。
普通に人間関係が悪くなります。
なので、どちらの立場にもならないようロジハラについて知識を深めておきましょう。
ロジハラとは:正論を振りかざす嫌がらせ行為
今や人権はデリケートな問題です。
正論によって相手の人権が攻撃されるという事態が考えられるわけです。
- 正論を振りかざして、相手を困らせたり不利な状況に追い込む、嫌がらせ行為
これがロジカルハラスメント(ロジハラ)と呼ばれています。
ちなみに、ロジハラと比較されがちな「パワハラ・モラハラ・エモハラ」について、違いをざっくり確認しておきましょう。
ロジハラと「パワハラ」の違い
パワハラ(パワーハラスメント)とは
- 職場の優越性を利用した嫌がらせ行為
という意味合いになります。
両者の違いは、程度の問題です。
ロジハラの「正論を振りかざす」行為は、パワハラの典型例には該当しません。
ただし、度を越えた場合(脅迫等)、たとえ正論であっても「職場・優位性」の要件を満たせばパワハラに当たる可能性があります。
ロジハラと「モラハラ」の違い
モラハラ(モラルハラスメント)とは
- 道徳的に問題がある嫌がらせ行為
という意味合いになります。
用語の意味として、
- モラル → 倫理や道徳
- ロジカル → 論理
と比較すれば、違いが見えてくるのかな、と思います。
正論を振りかざして相手を追い込むって倫理的・道徳的にどうなの?っていわれると、モラハラがロジハラを包括してるようにも感じます。
ロジハラと「エモハラ」の違い
エモハラ(エモーショナルハラスメント)とは
- 感情的(非論理的)な嫌がらせ行為
という意味合いになります。
ロジハラとは逆(感情⇔論理)の意味合いですね。
ロジハラの問題点
ロジハラが発生する場面は、会社が多いと思います。
そして、上司がロジハラをすると問題が起きます。
- 一人の上司がロジハラをする
- すると、複数の部下が被害を受ける
- 結局、全体的に会社の力が弱まる
上記な感じですね。
行為態様としては、あくまで「正論」を言うことです。
ただ、相手を追い込むために利用すれば、いくらでも相手を傷付け、委縮させることが可能になってしまいます。
特に、真面目な人は正論を受け止めてしまいます。
ハラスメントを受けているという認識ではないし、自分の意見なんて当然言えません。
命令・指示・注意であれば、仕方ない状況もあります。
しかし、それが傲慢であったり、無理やり納得させる形を繰り返せば、いつしか受け手は自分で考えることをやめ、会社の力は低下します。
ロジハラをする人の特徴
実際に、どんな人がロジハラ行為をするのでしょうか。
その特徴を見ていきましょう。
ロジハラをする人の特徴①:相手の感情を重んじない
言い換えれば、「共感能力が低い」といえます。
正論を振りかざしている人は、相手の感情をうまくキャッチしていません。
主張する内容が論理必然的であれば、基本的には誰しも納得するはずです。
それなのになぜ、ロジハラという言葉が生まれるのでしょうか?
物事には、様々な不都合も絡み合っています。
例えば、
- 突発的なトラブル対応
- 事前調整の必要性
- 誰もが嫌がる業務
など、、、それを行うのが部下であったりします。
そういった不都合を汲み取らずに、理屈を並べて一方的に主張しても部下は苦しみます。
なので、正論で主張を押し通さなければいけない状況であっても、
- 部下の気持ちを理解してフォローする
- よりバランスの良い方法がないか考えてみる
など、その姿勢を見せるだけでも、部下のモチベーションは保たれるものです。
相手の「気持ち・感情」に目を背けていては、自分がされて嫌なことでも人に押し付けてしまいます。
ロジハラを行う人は、自分の言動で相手がどんな気持ちになっているのか、考えようとしません。
「サイコパス」に近い特徴なのかもしれません。
ロジハラをする人の特徴②:プライドが高い
「プライドが高く見栄を張る」人も、ロジハラを行う人の特徴に当てはまります。
自分が人より優秀、自分の考えは絶対に正しい、このような強い思い込みを持っています。
そうなると、正論は
- 自分の優位性を確認するため
- 相手を見下すため
の手段として用いられます。
自分の意見が通るようになると、次第に自分の価値観や考え方に対して一切疑いを持たなくなります。
常に相手を論破しようとする強気な姿勢をとり続けることで絶対的な自信がつき、無意識に支配関係を築こうとします。
こうなってしまうと、もはや歪んだプライドと呼ばざるを得ません。
ロジハラをする人の特徴③:勝ち負けにこだわっている
話し合いを「勝ち負け」だと決めつけている人もまた、ロジハラをする人の特徴に当てはまります。
話し合いの場で落としどころを考える思考はとても大事になります。
- 互いに理解し合って、問題を解決する
このバランス感覚は、多くの場面で求められますが、ロジハラをする人は相手を打ち負かして優越感に浸りたいため、正論を貫くのです。
ロジハラが発生しやすい状況
ロジハラが発生しやすい状況としては、
- 自分が不利な状況に追い詰められたとき
- イライラしたとき
- 好きではない相手と一緒にいるとき
- 部下がミスをしたとき
- 報告・議論をする場面
などが挙げられますが、感情が高ぶったときは誰でも発生しがちです。
後になって「言い過ぎてしまった…」と自己嫌悪に陥らないよう、発生しやすい状況や場面を想定しておきましょう。
ロジハラ・正論に対して「最強」「やめろ」などの声(口コミ)
ロジハラに悩む人が、実際どんな思いをしているのか何となく気になる…。
そこで、ツイッター投稿の口コミを調べてみました。
口コミ①:理詰でそれおかしいですよねって返してたらロジハラ見たいになった。。。
非難されたので理詰でそれおかしいですよねって返してたらロジハラ見たいになった。。。
バッサリぶった斬る言い方が良く無いのはわかってるんだけど、情に流されて頭下げると自分のミスになるというジレンマ。
何が嫌って、やってる事が昔のパワハラ上司と一緒なのがすげー嫌。
胃が痛い。
— しろー (@hiro_496) February 21, 2020
口コミ②:論破するな!!ロジハラやめろ!!!
論破するな!!ロジハラやめろ!!!優しく抱きしめて……
— わいわい村 (@waiwai_mura) November 4, 2019
口コミ③:「正しいことを言って何が悪い」というスタンスの人…ロジハラ
「正しいことを言って何が悪い」というスタンスの人がよくやってそうな気がする>ロジハラ
— 緑茶5/16LUNA SEA (@kg_marquis) October 14, 2019
口コミ④:ロジハラとか言う最強の論理
ロジハラとか言う最強の論理
— 太田幼女(3) (@ota_yojo) November 5, 2018
口コミ⑤:正論はロジハラやぞ
正論はロジハラやぞ
— モン九郎 (@hiryu_xxxx) December 20, 2019
ロジハラの対策(体験事例参照)
結論、相手との距離を取りましょう。
できる限り関わらない、これにつきます。
理由は下記2つ。
- 感情で何か訴えかけても、相手は論破にかかってくる
- 自分が理論武装して対抗しても、もはや不毛な戦い
上記な感じです。
最後に、事例を一つ紹介したいと思います。
以前働いていた部署で、ロジハラ上司にビクともしない部下がいました。
部下は、頻繁に上司から声をかけられ、1時間近く理屈を並べた教養を受けていました。
私やほかの同僚は、その光景をいつも見ながら「正しいこと言ってるんだけどなぁ、本人はいい迷惑だよなぁ」とコソコソ話していました。
ときには、興奮した上司が声を荒げることもあり、部下に慰めの言葉も必要かなと思っていました。
ただ、この部下が凄いところは、デスクに戻ってくる度「(上司の言うことが)意味不明」といい、黙々と自分の作業に取りかかっていました。
上司のロジハラ攻撃に心を奪われないよう「理解すらしない」という対策を講じていたのです。
その後、教養の際にも空返事を一貫していたので、上司もつまらなくなったのか、部下に変な声かけをしなくなりました。
私はこの部下を見ていて、「たしかに、仕事の経験値も違うのに、理論攻めをされても理解に苦しむだけだな、いっそ理解しない方がいいか」と思いました。
正論を振りかざす人には「関わらない、理解しようともしない」、それでいいのではないかと思います。
ーーー【追記】ーーー
筆者はパワハラ被害で長く苦しみ、当時のことを記事にしています。
もし興味があれば、ご覧ください。
≫パワハラ被害者のその後【辛い経験だったけど幸せをくれました】