- 公務員を辞めたい、、、だけど公務員を辞めるってもったいないのかな?
- 安定職を捨てるのは間違いかな?考えが甘いのかな?
- 辞めない方がいいのかな?
と悩んでいませんか?
せっかく勉強して合格した公務員、安定職を捨てきれないという気持ち、なんだか辞めるのがもったいないと感じちゃいますよね。
すみません、元公務員として伝えることは悲報です。
おそらく公務員を辞めたいとまで考え抜いたあなたなら薄々わかっていると思いますが、あなたにとって公務員はもう安定職ではありません。
ここは私が特に体感してます。
周りの価値観に振り回されず、あなたはあなた自身で考え、あなたのために生き、「もったいない」という考え方を捨ててしまった方が人生豊かになるんじゃないかと思います。
そこで、私の経験を交えつつ、記事にしました。
※本記事は公務員を辞めたい20代や新卒の人に向け
「公務員を辞めたいけどもったいない」という考えがリスクである理由
公務員を辞めるという決断において、本当に安定を捨てるのはもったいないのでしょうか?
そもそも公務員が安定しているのでしょうか?
そこを押さえつつ、公務員を続けるリスクについて解説します。
理由①:公務員よりも民間で努力していく方が安定します
そもそも、「今後も公務員が安定している」と思っているのであれば、それは間違いです。
理由は簡単で、現に公務員の安定神話はすでに崩れているからです。
詳しくは「【体験談】公務員が安定してないと思う理由|私の不安定な10年」という記事で解説していますが、
- 収入面では、退職金等知らず知らずのうちに減らされている
- 心身面では、閉鎖的な組織構成なので職場に依存せざるをえず、信頼関係が崩れると不安定になりやすい
- 人材価値の面では、公務員としての特化スキルを磨いていくだけなので、今後辞めたいと思っても転職等の横展開がしずらい(市場価値がない)
など、むしろ民間企業で自分を確立していく方が幅のある人間として安定していきます。
理由②:公務員にとって副業禁止は最大のデメリットです
公務員の価値を大きく減退させるのが「副業禁止」です。
そして、公務員を辞めたいと思った時点で、これが最大のデメリットになります。
本業の隙間時間に稼ぐスキルを磨くことさえできれば、公務員の価値はあると思います。
そうでなくても、公務員を続けて将来お金持ちになれる可能性があればいいですが、そんな夢も与えてくれません。
ガチで副業禁止はイタイのです(>_<)
少し発想を変えて「公務員でも副業がバレなければよくないか?」と考えるかもしれません。
しかし、国家公務員・地方公務員ともに、法律で職務専念義務が課せられています。
あくまで自己責任の範疇ですが、当然処分のリスクを伴うわけです。
中途半端に副業をするのであれば、いっそ民間企業に移って堂々と副業をした方がいいと感じます。
理由③:辞めたいと思っている人に厳しいのが公務員です
公務員を辞めたいと思っている人にとっては、厳しい組織といえます。
言い換えれば、公務員は退職まで続けていくことを前提に、最適化されています。
働けば働くほど公務員として依存せざるを得なくなる構造であることは、なんとなく想像できると思います。
給与形態はわかりやすいですよね。
若手の給料って本当に低いです。一方、年配の人はある程度の給料が入ります。
若手の退職金なんて無いに等しいです。
「公務員を辞めるのがもったいない」と感じる根源はここにあると思います。
ただ、公務員を辞めたい理由って給料の問題だけではありません。
ハラスメントやうつ病など、公務員を続けることができない状況も起こりえます。
民間でも同じことがいえるでしょうが、公務員の場合はそれが40代とかだと、転職等の横展開ができず「組織にすがっていくしかない」という選択にもなりやすいんです。
それに、公務員には「失業保険制度(3ヶ月間の失業給付手当)」が適用されません。転職をする上でありがたい保障制度なんですが、これがないのはイタイですね(>_<)
そうなると、公務員は辞める人のことまで考えて運営されておらず、あくまでみんな退職まで続けていく前提の組織です。
労働法等による制限(デモ等はできない)も考えれば、公務員として働き続けるということは、その分組織に依存せざるをえず、労働関係に愚痴もいえない、、、わりと自由なしです。
極論ですが、「公務員になったこと自体がリスク」といえる時代なのかもしれません。
そもそも公務員は、公務員としての人材になるべく価値観をシフトさせていこうとしますが、人にはそれぞれ個性があるため、その環境に合わない人もいると思います。ちょっと無理やり感は拭えないです、、、(๑˘・з・˘)
理由④:公務員を辞めたいという思いは今後もまとわりつき、モチベーションが維持できません
辞めたいと思った時点で、モチベーションは限りなくゼロに等しいです。
なぜなら、もはや好きな仕事ではないからです。
「公務員を辞めるのがもったいない」という理由で退職断念した場合、今後「仕事をどうやり過ごしていくか」という発想に切り替わります。
そうした毎日ってつまらないですよね。
現に、「仕事がつまらない」という理由で退職する人は多いです。
「好きな仕事・何かしらの価値を感じる仕事」でないとモチベーションは維持できないのです。
私の結論:公務員を辞めたその後は自由で幸せです
公務員を辞めるのがもったいないと思うかは、実際のところあなた次第です。
ただ、公務員を辞めるという大きな決断を迫られた時、人生ベースで物事を捉えるべきです。
そうすると、好きでもない仕事を続ける人生の方がもったいないと思いませんか?
今後の公務員として働く時間はもはや人生の無駄使いです。
私は、20代のときに公務員を辞めたいと強く思ったのに、周りの反対を受けて断念しました。
そういった後悔はずっと持ち続けます。
10数年前に比べ、今は働き方の幅も広がっています。
そんな状況で、好きでもない公務員の仕事を続けるのはもったいないように感じます。
公務員は働けば働くだけ依存せざるをえなくなるのは上述したとおりです。
なので、公務員を辞めることが本当にもったいないのか、しっかり見極める必要はあります。
私の意見としては、辞めない方がもったいないように思います。
30代後半で公務員を辞めた私でさえ、その後は価値観を押し付けられることもなく、自由で幸せです。
20代であれば、好きな仕事を追い求める行動をとった方が人生豊かになるんじゃないかなぁと思うのです。
ーーー【追記】ーーー
筆者はパワハラ被害で長く苦しみ、当時のことを記事にしています。
もし興味があれば、ご覧ください。
≫パワハラ被害者のその後【辛い経験だったけど幸せをくれました】